2011年10月アーカイブ

質問

共同経営の時期で起きがちな問題は?

答え

共同経営の時期は、社内では、「だれに指示を仰げばよいか迷う」、取引先など外部は、「だれを相手に交渉すればよいのか、決定権は誰にあるのか分からない」など、内外に混乱を招くことも考えられます。事業承継計画の進行の程度によって、指揮・決定権が何処にあるのか周知させながら事業承継を進めていくことも必要になるでしょう。
質問
経営権を後継者に移すタイミングは?
答え
後継者に経営権を移すタイミングは、社内で絶対的な権限を有する現経営者が、自ら判断して行うよりほかなにないのが実情です。現経営者からは「承継者に不安を感じる為まだまだ任せられない」という声が多く聞かれます。

しかし、ある日突然、後継者へのバトンタッチを余儀なくされる事態が起こることもあり得ます。現経営者が会長、相談役として新経営者をサポートできる十分な余力があるうちに後継者にバトンタッチできるのが理想的です。

質問

経営権交代後の先代の位置づけは?

答え

実質的な経営権が先代にとどまっているままだと、従業員、外部の関係者の混乱を招きます。 また、新経営者との確執が生じるケースも多く、そのような場合、事業承継がスムーズに実現できません。 先代の経営者は、相談役、顧問として経営を側面から支援するスタンスをとる必要があります。

質問

経営権の承継後、新経営者は何に注意すべきでしょう?

答え

経営権の承継後は融資先、取引先、得意先などの外部の利害関係者も後継者の手腕や力量に注目しています。 かといって、新経営者は自分のカラーを出すことを急がず、まずは先代の路線を踏襲し慎重に事業を軌道に乗せましょう。 また、代替わりを機に働きかけてくる外部からの新規のアプローチにも慎重に対応すべきでしょう。

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