社外から後継者候補を選ぶ準備

事業承継

社外から後継者候補を選ぶ準備

質問

社外から後継者候補を選ぶためには、まず何をすれば良い?

答え

採用・育成・開示の実績を残しながら準備を進めましょう。


中小企業が社外から後継者候補を選ぶことには、様々な困難が伴います。 まず、以下の3点について事前に経験を積みながら、候補者の選定を進めましょう。 後継ぎ採用へ前のめりになる前に、会社の受け入れ態勢を整えることが重要です。

  1. 中途採用の実績
  2.  社外から加わった後継者候補が十分な働きをするためには、採用や配置、教育訓練、評価などの制度はもちろん、社外の人間(部外者)を、自社組織の一員として迎え入れる社風が整っている必要があります。 中小企業の多くは中途採用そのものに苦労しています。 中途採用をうまく進められない企業が、後継者を社外から招くことは現実的ではないでしょう。


  3. 管理職・経営層育成の実績
  4.  ここでのポイントは、一般的・普遍的な管理・経営スキルを社員(管理職候補など)が身に着けると同時に、自分の会社を客観的に見ることで、経営者自身も気が付いていない、自分の会社を管理・経営するために押さえるべきツボを、明らかにすることです。 また、完璧な後継ぎ候補を見つけることは困難ですから、最低限、このツボを押さえられることが、後継者選びの基準になります。 


  5. 権限移譲・経営内容開示の実績
  6.  会社の仕組みがブラックボックスのまま、社外から迎え入れた後継者と、阿吽の呼吸で経営することはできません。 自社の経営がどうなっていて、そのうちどの部分を誰に任せるか、意識的に決めてルール化するようにしましょう。 少しずつ権限移譲する習慣は、事業承継をスムーズに進めるのに役立ちます。 


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カテゴリー:STEP2 候補者選び・後継者育成