後継者へ経営をバトンタッチしてしばらくすると、付き合いの長かった取引先が離れていくことがよくあります。 多くの場合、先代(現社長)はこれを後継者の資質に起因するものと考えて、自分(個人の力)で何とかしようとします。
これを取引先の立場から見ると、あなたの会社に取引を続けるほどの魅力がなくなった、ということです。 ほとんどの場合、現社長の個人力で解決することは難しいでしょう。
取引先に限らず、会社と利害関係にあるステークホルダーにとって、会社の魅力とは、大きく三種類に分類されます。
今回のケースのように、現社長から後継者へ、バトンタッチされるタイミングで取引先が離れていく場合、考えるべきことは、後継者の資質よりも、社長が交代しただけで取引先が離れていく程、自社やその商品・サービスには魅力がないのか、ということだと思います。 ケースによっては、従業員が全般的に魅力に乏しい場合もあるでしょう。
社長個人の力で取引先をつなぎとめるような経営を、世代を越えて続けることは困難です。 自社の魅力をもう一回検証して、バランス良く磨くようにしましょう。
カテゴリー:STEP2 候補者選び・後継者育成